2002-03-12 ArtNo.28396
◆Tata SSL、年産9万トンのスチール・ワイヤー新工場建設
【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)傘下のスチール・ワイヤー製造子会社Tata Special Steel Ltd(Tata SSL)は、ジャールカンド州Jamshedpurに年産9万トンの新工場を建設する。
ビジネス・スタンダードが3月9日、タタSSLのNimo Punwani重役(MD)の言を引用し、伝えたところによると、正確な立地点や投資額等の詳細は未定。同社は現在マハラシュトラ州ムンバイ市Boriviliの既存工場の操業規模の縮小と人員削減を図っており、既存工場の一部の施設を新工場へ移転することも計画している。
国内スチール・ワイヤー市場の30%のシェアを占め、今会計年度第3四半期(2001/10-12)に前年同期の460万ルピー(US$9万)の純損失を900万ルピー(US$18万)の純益に転換したタタSSLは、世界のトップ5スチール・ワイヤー・メーカーになることを目指している。同社は海外企業の買収や欧州/東南アジア企業との合弁の可能性も探っている。タタSSLは既にハンガリーに年産1万5000トンのスチール・ワイヤー工場を現地企業と合弁で建設、国際市場に輸出する計画に着手している。同パートナーは多国籍タイヤ会社Continentalがスウェーデンに設けた工場に対するビーズ・ワイヤーの納入を一手に引き受けているが、コンチネンタルは世界の他の地域に設けたタイヤ工場に対するビーズ・ワイヤーの納入を、タタSSLに委ねることを計画している。
タタSSLは、この他、ムンバイにおけるBandra-Worliトランス・ハーバー・シー・リンク・プロジェクトに4000トンのスチール・ワイヤーを納入する契約も獲得した。
タタSSLはスチール・ワイヤーを年間16万8100トン、スチール・ワイヤー・ロッドを同20万トン、マイルド&スペシャル・ビレットを同15万トン、圧延鋼板を同4万トン製造する能力を有すると言う。
|