SEAnews 2002-03-12 ArtNo.28385

【ニューデリー】インド政府は、市場競争を促す狙いから乗用車及び二輪／三輪車セグメントに対する全ての投資規制を解除し、外資に国内市場を全面開放する方針を決めた。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードが3月8日伝えたところによると、先週木曜(3/7)の閣議後記者会見したManohar Joshi重工業相は以上の消息を明らかにした。それによると、この日、閣議を通過した新自動車政策の下、これまで外国の自動車会社に課されて来た地元部品使用義務や乗用車／二輪・三輪車プロジェクトにおける外資の最低投資義務は撤廃され、自動車及びそのコンポーネントの製造事業に対する外資の100％出資が自動認可される。
国内における乗用車需要の85％は全長3.8ｍ以下の小型車に集中しており、インドは小型乗用車の輸出基地になる潜在性を備えている。しかし同部門の成長を確保するには財政奨励措置を設ける必要がある。政府はまた多目的車プロジェクトにも税制優遇措置を適応する用意が有り、これまでの様なトラック用のシャーシーではなく、バス・シャーシーをベースにしたバス・ボディーの製造も奨励する。この他、低公害で路面の損耗も少ない多車軸貨物車の普及を図る。
規制解除品目、即ち、乗用車／多目的車／モーターサイクル／モーペッド／スクーター／自動三輪車の輸入税に関しては、国内産業に過度な保護を与えることなく国内における製造を奨励するよう特別な配慮が払われると言う。