【ニューデリー】米国が関税障壁を敷き世界各国からの鋼材輸入をシャット・アウトしたのに伴い日本や韓国が余剰鋼材をインドにダンピングするのではないかとの懸念が高まっている。
エコノミック・タイムズが3月7日報じたところによると、Tata Iron and Steel Company Ltd (TISCO)のB Muthuraman重役(MD)は同紙に「日本は昨年220万トン、韓国は210万トン、欧州連合(EU)も200万トン以上の鋼材を米国に輸出しており、これらの一部がインド市場に流入しても、国内鉄鋼産業は深刻な打撃を受ける」と懸念を表明した。
米国のジョージ・ブッシュ大統領は5日、国内鉄鋼産業を保護するため、世界各国から輸入される様々なカテゴリーの鋼材に8~30%の新関税を上乗せすると発表した。