SEAnews 2002-03-11 ArtNo.28374

【プネー】Sony India Pte Ltd(SIPL)は曲面スクリーン(curved screen)カラー・テレビジョン(CTV)セットの生産を段階的に停止し、フラット・スクリーンＣＴＶの製造に集中する。
エコノミック・タイムズが3月7日報じたところによれば、マハラシュトラ州Puneに設けられたこれまで最大規模の小売り店舗“ソニー・ワールド”の開所式の席上、ＳＩＰＬのイシイ・テルオ重役(MD)は以上の消息を明らかにした。それによると、新年度予算案に輸入関税の多少の引き下げ措置が盛り込まれていたことから、ソニーはラップトップ、ＰＤＡ、モバイル・ハンド・セットを含む様々な製品を日本から輸入する方針を決めた。ソニーのＥコマース・イニシアチブの下、顧客はソニー・ワールドでシンガポールのソニー・ストアにおける製品をその目で確認し、注文することができる。ソニー・ワールドは同社の営業額の10％に貢献している。プネーの新店舗は22店目で、店舗数は今後40店に拡張される。それに伴いソニー・ワールドの営業額に対する貢献も20％に拡大する見通しだ。
ハリヤナ州の工場における曲面スクリーンＣＴＶの生産は向こう3～4ヶ月間に停止される。フラット・スクリーン・セットは曲面スクリーン・セットに比べ2000ルピーほど割高である。ＳＩＰＬは同工場でオーディオ機器も製造しているが、新たな製品を製造する計画は今のところない。これはインドにおける製造業務は不採算なため。今会計年度の営業額は、昨年マークされた622クロー(US$1.28億)とほぼ同レベルになる見通しと言う。