1995-08-21 ArtNo.2836
◆<馬>石油プラント設計のTechnip、海外市場開拓
【クアラルンプル】石油/ガス領域のプラント設計を中心に手掛けるフランス系エンジニアリング会社のTechnip Geoproduction Malaysia Sdn Bhd(TGM)は、石油化学、製紙、セメント、製薬等への進出を図る一方、海外市場の開拓も積極化している。
親会社のTechnip Group Worldwideは世界的にも10指に数えられる年商200億米ドルのエンジニアリング企業だが、1992年に設立されたTGMは今やパリ、ローマ両オフィスに続き同グループの3番目の規模を誇る。最近クルテにおける4億Mドルのポリエチレン・プラントの建設プロジェクトを完成させたTGMはこのほどインドネシアのポリエチレン・プラントのフロント・エンド・デザインを請け負った。この種のデザイン業務を請け負うのは同社にとって最初のことだけでなく、マレーシアの地元企業にとっても初めての例と言える。クアラルンプル事務所は1億米ドルの当該プロジェクトのエンジニアリング業務を100%手掛けるだけでなく、ディテール・デザインの70%を引き受ける。残りの30%はフランス・オフィスが請け負っている。設計から機材の調達、施工に至るまで大部分が地元で処理されるため、外貨を節約し、マレーシアに輸出収入をもたらすことができる。TGMは目下4億~5億Mドルの45件のプロジェクトを手掛けており、内12件はカンボジア、インドネシア、タイ、ベトナム等海外におけるものである。昨年の営業額は2億Mドルで、今年は2億3000万Mドルが見込まれる。同社は向こう2~3年間にそのスタッフの数を現在の400人から600人に増員する計画だ。(NST,MBT,STAR:8/19)
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