2002-03-05 ArtNo.28346
◆L&T/Grasim、次期会計年度からセメントのクロス製造開始
【ムンバイ】Larsen & Toubro (L&T)とGrasim Industries Ltd(GIL)は、次期会計年度第1四半期にセメントのクロス製造(Cross-manufacturing)を開始する。
インディアン・エクスプレスが3月4日、GIL幹部の言として報じたところによれば、GILが2001年11月にL&Tの10%のシェアを取得して以来、両社は専門チームを設けて購買、輸送、マーケッティング等、共同作業が可能な領域について検討して来た。両社は目下、クロス製造計画の一環としてスワップ可能な市場のリストを作成している。しかしコブランド・アレンジは行わない。両社のクロス製造アレンジの下、相互に相手の製造施設を利用し、市場に密着した製造を行うことにより輸送コストを削減できる。輸送コストはセメント会社の主要な費用項目のため、そのメリットは大きい。両社は、それぞれ年間40~42クローのコストを節約できる見通しだ。
業界観測筋によると、L&Tは西部と東部に強力なプレゼンスを有するが、GILはほとんどプレゼンスを有しない。南部地区では両社は相互補完的なプレゼンスを有し、L&Tがほとんどプレゼンスを有せぬ中部地区とラジャスタン州にはGILが足場を築いている。オーバーラップする地域は極めて少なく、両社の戦略提携の見通しは明るい。こうしたことから両社は迅速にクロス製造のアレンジに乗り出したが、他の主要セメント会社はまだこの種のアレンジを行っていない。例えばACCとGujarat Ambuja Cementsはクロス製造をまだ行っていない。L&TとGILの合計年間セメント製造能力は2900万トンに達するため、両社の提携の意義は大きいと言う。
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