SEAnews 2002-03-01 ArtNo.28324

【ニューデリー】Bausch and Lomb Eyecare India (Pvt) Ltd(BLEI)は、そのグローバル製薬製品をインド市場に投入する計画だ。
ビジネス・スタンダードが2月28日伝えたところによると、ボシュロムはレーザー治療装置等のビジョンケアや外科製品カテゴリーでアジアにプレゼンスを築いているが、アイケア薬品に関してはほとんどプレゼンスを有しない。世界的には製薬ビジネスは年商18億米ドルのボシュロムの営業額に20％貢献している。
ビジョンケア・ビジネスを中核とするボシュロムの国際ビジネスとは対照的にインド・ビジネスの大部分はアイウェア・ビジネスで占められ、ビジョンケア・ビジネスは、コンタクト・レンズの低普及率や、ヘルスケア／アイケアに対する意識の低さから低調に推移して来た。こうした中で米国の親会社がアイウェア・ビジネスをイタリアのLuxotticaグループに売却、後者がインドからのサングラスのソーシングをストップしたため、BLEIのトップ・ラインとボトム・ラインはともに深刻な打撃を受けた。
とは言え、年商35クロー(US$718万)のＢＬＥＩのビジョンケア部門は年率15－20％の成長を遂げており、1992年にインドに進出した同社は、これまでにインド・ビジョンケア市場の3分の2のシェアを獲得、同部門の年率20％の成長を目指している。また1999年には手術器具製品もインド市場に紹介した。
BLEIオフィシャルによると、目下のところプレゼンスを有する既存ビジネスの再編を図っているが、向こう2、3年内には眼科薬品ビジネスに重心をシフトする。
消息筋によると、BLEIは既に外国投資促進局(FIPB)に、インド市場にそのグローバル製品を投入するのに必要な認可を申請した。これらの製品には当面眼球潤滑剤やビタミン点眼薬が含まれ、その後眼球の充血やアレルギー治療、乾燥防止の点眼薬が紹介される見通しと言う。