2002-03-01 ArtNo.28316
◆大型バイクのロイヤル・エンフィールド、他社に工場賃貸検討
【ムンバイ】Eicher Ltd傘下の大型バイク製造会社Royal Enfield Motors Ltd(REM)は、オリッサ州Jaipurに設けた生産施設を他社に賃貸する可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが2月27日報じたところによれば、主に低稼働率から昨年度赤字を計上したREMは黒字回復作戦の一環としてジャイプール工場の賃貸を検討しているが、タミールナド州Chennaiの工場はこれまで通り操業を続ける。
1999年に稼働したジャイプール工場の年産能力は9000~1万2000台で、同社の総生産能力は3万9000台に達する。これに対して昨年度の販売台数は輸出も含め、2万2000台にとどまった。Sidharth Lal重役(CEO)によると、今年の売上台数は2万5000台前後と見積もられ、チェンナイ工場だけで十分賄える。このため同社はコスト削減措置の一環としてジャイプール工場の操業を停止したが、操業可能な状態を維持する上から同工場の一部の業務は続けている。目下、複数の企業と賃貸交渉を進めているが、最終決定は、来年度の予想売上を算出した後に下される。
ジャイプール工場は第1段階の工事が完成したところで、多額の利子と減価償却の負担に直面している。2001年4-12月の間の売上は448.42クロー(US$9196万)、これに対して利子支払いは35.79クロー(US$734万)に上った。年初10ヶ月(2001/04-2002/01)のモーターサイクル販売台数は1万9644台と、前年同期の1万7868台を上回った。2000-01年度に51.47クロー(US$1056万)の損失を出したREMは、2001年12月期四半期には320万ルピー(US$6.6万)の黒字を回復した。ちなみに親会社Eicherは年初9ヶ月に11.78クロー(US$242万)の損失を計上した。
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