2002-03-01 ArtNo.28315
◆鉄鋼省、SAILに鉄鋼開発基金融資金利の支払い指示
【コルカタ】鉄鋼省は国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)に鉄鋼開発基金(SDF:Steel Development Fund)に月間8クロー(US$164万)の融資金利を支払うよう求めた。
インディアン・エクスプレスが2月27日、鉄鋼省幹部の言として伝えたところによれば、ほとんど全ての研究開発(R&D)プロジェクトが、SDFに対する利子支払いを滞らせている。SDFを管理するJoint Plant Committee(JPC)は、資金不足からこうしたプロジェクトの利子支払い免除を認めておらず、その結果大部分のプロジェクトが離陸できない状況にある。
現在、SAILがSDFに対して滞納している利子及びペナルティー金利は合計1415クロー(US$2.9億)、Tata Iron & Steel Co Ltd(Tisco)のそれは1370クロー(US$2.81億)にのぼる。SAILのSDFに対する拠出金は3506クロー、これに対して借り入れたローンは7870クローにのぼる。しかしこの内5073クローの返済が政府により免除された。一方、TISCOはSDFに対して1510クローを拠出し、1535クローを借りだしている。
SDFは鉄鋼製品の消費者から徴収した鉄鋼開発税、輸入プール基金(IPF:import pool fund)、ビレット再圧延業者開発基金(BRDF:billet re-rollers development fund)の余剰資金により運営されている。IPFとBRDFからの資金は全体の2.2%を占めている。
SAILとTISCOはいずれもローン金利を支払っていないが、この結果、資金不足のSDFは融資リストに最終認可を下す会議を5度にわたり繰り延べたと言う。
|