2002-02-28 ArtNo.28303
◆リライアンス、ムンバイ近郊にバイオテック・ラブ建設
【ムンバイ】Reliance Life Sciences (RLS)はムンバイ近郊のマハラシュトラ州Thaneにバイオテクノロジー・ラボラトリー・コンプレックスを開発するプロジェクトに着手した。
ビジネス・スタンダードが2月26日報じたところによると、RLSは既にKvaerner Power Gas (India)に当該研究開発(R&D)施設の建設を発注しており、2002年末までに工事は完成する見通しだ。
R&D施設の建設はRLSの細胞生物学事業の小さな第1歩と言え、同イニシアチブには、胚性幹細胞(embryonic stem cells)/血液幹細胞(haematopoietic stem cells)/皮膚細胞(skin cells)/再生医学(tissue engineering)が含まれる。この他、新コンプレックスでは契約研究も手掛けられる見通しだ。しかしリライアンス・グループのスポークスマンは同計画の進捗状況に関してコメントを控えた。
RLSは、米国国立衛生研究所(NIH:National Institute of Health)により確認された全世界のヒト幹細胞64株中の7株を保有している。Thaneコンプレックスは2段階に分けて建設され、第1段階では細胞生物学研究所が設けられる。細胞生物学研究所には臨床試験用動物飼育場、植物生物工学用温室、その他の付属施設が設けられる。第2段階では生物工学に欠かせぬその他の施設が建設される。
2001年1月に創設されたRLSは、これまでにムンバイに細胞生物学研究センター(cell biology research centre)を設けており、同センターはSir Hurkinsondas Nurrotamdas Hospital & Research Centre(Sir H N Hospital)を通じて経営されている。Ambani一族はSir H N Hospital内の同センターの建設に約25クロー(US$513万)を投資した。リライアンス・グループは細胞生物学事業に向こう数年間に2500万米ドル以上を投資する計画で、研究成果の商業化の段階では一層の投資を行う見通しだ。新R&D施設はまたポリマー事業の新成長分野の開拓にも貢献するものと見られる。
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