2002-02-26 ArtNo.28288
◆ロールスロイス、海事機器製造技術の地元への移転準備
【ニューデリー】海事推進システムの製造で世界市場をリードするRolls-Royce海事部門は、海事システム及び機器をインド国内で製造し、関係技術を地元に移転することを計画している。
エコノミック・タイムズが2月23日報じたところによると、Naval Marine, Rolls-RoyceのDavid Price重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。それによると、同社は世界各地で地元への技術移転を進めており、日本では当初の川崎重工業に対する航空機エンジン供給契約が、徐々に共同開発、リスク/売上シェアリング・アレンジへと発展している。
インドでは国営Hindustan Aeronautics Ltd (HAL)を南アジア及び東南アジアにおける航空機の分解修理・製造センターに指名する商談が進められている他、主に公共部門企業から成る複数のパーティーと海事武装システム合弁交渉を進めている。しかし、Price氏は製造業領域に直接投資する可能性を否定した。
インドは向こう10年間の戦艦建造計画に20億米ドルの投資を予定しているが、戦艦建造コストの30%は推進力システムで占められる。このためこの方面の市場規模は3億米ドルと見積もられる。これにメンテナンス市場も加えれば、その規模は6億米ドルに達する。仮にインドが安全保障理事会の常任理事国になるなら、市場規模はさらに飛躍的な拡大を遂げる見通しと言う。
|