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1995-08-21 ArtNo.2828
◆<星>海事銘柄の回復は短期的には望み薄?
【シンガポール】海事銘柄の回復を待つ投資家は老人と海の主人公のような忍耐力が必要と言う。
アナリストらは、地場造船会社ビッグ・スリーの収益改善努力が今年下半期も報われそうにないとの見方で一致しており、ある者は回復の時期が間近に迫っているとは思えないと述べ、別のアナリストは来年も期待薄と語る。造船会社らは市況回復に備えてドックの拡張工事を進めているが、ジュロン・シップヤード(JSL)の新ドックが稼働するのは来年末のことだ。本社レベルでJSLの半期営業額は13%増の1億4500万Sドルを記録したものの、営業利益は11%減の2440万Sドルにとどまり、マージンは16.8%に4%ポイント・ダウンした。しかし営業利益を1400万Sドルに半減させたケッペル・シップヤードに比べればなおましと言える。最も良好な半期業績を上げたスンバワン・シップヤードの営業利益は2%減の3070万Sドル、営業額とマージンは各1億7100万Sドルと18%で、いずれも昨年並みとなっている。5月以降スンバワンは約30%、ケッペルは同15%、JSLは同20%、株価を下げている。明るい材料と言えば、VLCC海運料が最近多少上昇したことだが、仮にこうした基調が持続したにしても、その恩恵がビッグ・スリーに及ぶのはかなり先のことと言う。(BT:8/18)
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