SEAnews 2002-02-25 ArtNo.28273

【プネー】遠心分離機やコンパクトな熱交換器、サニタリーポンプ･バルブの製造で知られるスウェーデン企業アルファ･ラバルのインド子会社、Alfa Laval India(ALI)は最先端の蒸留技術を手に入れるため米国拠点のKatzen Inc及びカナダ企業Cemcorpと技術提携を結んだ。
インディアン・エクスプレスが2月21日報じたところによると、ＡＬＩのSatish Tandon重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。それによるとKatzenの気相分子篩(vapour-phase molecular sieve)技術は、燃料用エタノールの他、製薬／飲料／工業グレードのエタノールの製造に応用できる。インドには今後10～12の蒸留工場が設けられる見通しだが、ＡＬＩは60％の市場シェア獲得を目指している。
Cemcorpは、ウォッシュ(発酵溶液)から直接高品質な飲用アルコールを製造する蒸留技術をＡＬＩに提供する。
ＡＬＩはKatzenとCemcorpの技術をブレンドすることにより、柔軟な運用と最大の生産効率を実現可能な多目的工場をオファーできる。
新技術の導入は、親会社のグローバル・ソーシング・ポイントとしても機能する使命を負うたＡＬＩの成長計画の一環で、同社はまた15～20％の利益マージンを見込んでいる。Katzenとの提携だけでも、40クロー(US$820万)の売上が追加される見通しだ。ＡＩＬはインド国内市場ばかりでなく、南アジア地域協力連合(SAARC)諸国やタイ、フィリピン、東アフリカ市場の開拓も検討しており、この点に関しては目下親会社と協議を続けている。最終決定は5月までに下されると言う。