2002-02-21 ArtNo.28253
◆Reliance、British Gasにダブホール事業への共同入札提案
【アーマダバード】Reliance Industries Ltd(RIL)は、マハラシュトラ州ムンバイ近郊DabholにおけるEnronの29億米ドルの発電プロジェクトに共同で入札するようBritish Gas Group(BG)に持ちかけたようだ。
エコノミック・タイムズが2月20日伝えたところによれば、ダブホール・プロジェクトには2184MW(メガワット)の発電事業と液化天然ガス(LNG)埠頭及びLNGデポの建設が含まれる。消息筋によると、単独入札により大きな関心を抱くBGは、RILの申し出にまだ回答していないようだ。
エンロンのアジアにおける最も高価な資産に数えられるダブホール・パワーの85%の権益買収を目指し、今月初に8社が入札意向書(EOI:expressions of intent)を提出したが、RILとBGはその内の2社。8社中の1社、フランス企業TotalFinaElfは、18日にレースへの参加を見合わせる意向を表明した。8社中の他の外国メンバーは、 Royal Dutch ShellとGaz de Franceで、地元メンバーには、民間電力会社のBSES LtdとTata Power Co、そして国営Gas Authority of India Ltd(GAIL)が名を連ねている。
ダブホール・プロジェクトに合計19億米ドルのエクスポージャーを有する20行以上の債権金融機関は、19日と20日、シンガポールで会合、入札手続きの詳細を協議した。
BGは、先週木曜にはEnron OilとGas Indiaから3つの石油・ガス鉱区を3億4000万米ドルで買収しており、これによりBGは、インドにおける最も価値有る生産鉱区に数えられるTaptiガス鉱区とPanna/Mukta石油・ガス鉱区の30%の権益を手に入れた。
一方、BGはインド西海岸における年間処理能力530万トンのLNG輸入ターミナル計画を暫時棚上げした。業界筋によると、高額の税とバイヤーの不在がプロジェクト棚上げの主因だが、このことはBGを一層、インドにける完成した既存プロジェクトの買収に駆り立てるものと見られる。また発電プロジェクトはLNGプロジェクトの支えになり、LNGのバイヤーを確保する問題はそれほど重要ではなくなると言う。
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