【ムンバイ】Tata Institute of Fundamental Research (TIFR)の分子遺伝子学者らは、ヒト染色体の転座(human chromosome translocation)に関係すると見られる“Translin”と称する蛋白質の新分子機能(new molecular function)を発見した。
インディアン・エクスプレスが2月18日報じたところによると、生物工学部の分子遺伝学担当主任BJ Rao教授は同紙に以上の消息を語った。
ラオ教授によると、個々の細胞染色体には、遺伝子試料(genetic material:遺伝物質)の伝達物質(carriers)が適切に維持される必要がある。何故なら適切な保守がなされないなら染色体異常、染色体破損、染色体破片の再結合等の染色体障害(chromosomal problem)の原因になるからである。Translinは染色体の摩耗個所を検知し、DNAを破損から保護する。これはヒト細胞内における重要なバイオケミカル機能と言える。何故ならTranslinはヌクレアーゼ(核酸加水分解促進酵素)の分解機能を通じて染色体情報の損耗を抑制するからと言う。