【ニューデリー】銀行金融機関の情報技術(IT)支出の伸びは2000年の10％から2001年の15％に加速、他部門の支出が下降、もしくは横這いにとどまる中で、銀行・金融部門は国内ＩＴ産業の救世主になった。
エコノミック・タイムズが2月16日、全国ソフトウェア・サービス企業協会(NASSCOM:National Association of Software and Services Companies)のデータを引用し伝えたところによれば、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、小規模オフィス、製造業のＩＴ支出は下降、教育部門は横這い、政府部門は僅かに拡大した。
インド市場調査局(IMRB:Indian Market Research Bureau)と情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers Association of Information Technology)が合同調査した結果、パーソナル・コンピューター(PC)販売に占める銀行・金融機関のシェアは、2000年10月－2001年3月の間の16％から2001年4－9月の間の26％に10％ポイント・ジャンプした。同期間に製造業部門のシェアは20％から6％に、ＩＴ産業自身のシェアは18％から15％に、それぞれ下降した。ＩＴ業界筋によると、公共部門の銀行や保険会社のＩＴ支出は2001年も成長基調を保った。例えばLife Insurance Corporation(LIC)は2001年度にＩＴ部門に125クロー(US$2564万)を投じた。
NasscomのSunil Mehta副会頭によると、公共部門の銀行界はコンピューター化に加え、現金自動預払機(ATM)網等の構築に多額の資金を注入した。
2000－01年の国内ＩＴ市場規模は2万5751クロー(US$52.81億)をマーク、2001－02年には2万7959クロー(US$57.34億)に達する見通しだ。また国内ハードウェアの市場規模は同1万3531クロー(US$27.75億)から1万4525クロー(US$29.79億)に拡大が見込まれると言う。