2002-02-18 ArtNo.28225
◆Tisco、ゴパルプル特別経済区開発のパートナー物色
【コルカタ】Tata Iron & Steel Co (Tisco)はオリッサ州Gopalpurにおける特別経済区(SEZ)プロジェクトの事業化調査を完了し、同プロジェクトを共同で進めるパートナーを物色している。
ビジネス・スタンダードが2月13日報じたところによると、TiscoのB Muthuraman重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。それによると、Tata Consultancy Servicesに委託した事業化調査は既に完了し、TiscoはSEZ開発の経験とこの種のプロジェクトに対する関心を抱くパートナーを物色している。
Tiscoは3800エーカーの土地に必要なインフラを開発後、潜在投資家にリースすることを計画している。Tiscoは元々製鉄所を設けるため150クローを投じて同地を買収、住民の立ち退きとそのリハビリテーションを進めて来た。しかし港湾建設や鉄鉱石の調達アレンジの遅れ、不十分な水供給等から鉄鋼プロジェクトの実行を見合わせ、SEZの開発に方向転換した。業界観測筋はSEZの開発コストは、開発されるインフラの内容により600~1000クロー(US$1.23億-2.05億)と見積もっている。同コストには土地代も含まれている。
SEZの開発は新たな港湾施設の開発と平行して進められる。Tiscoは、年商3500クロー(US$7.178億)のAdaniグループに所属するAdani Exportsと、全天候型港湾の開発に関する30年間のBOT(建設・経営・引渡)契約に調印した。同港には12万トン以上の大型船が寄港できるようになる。Tiscoは、これまでに州政府及びAdani Exportsと関係覚書を交換したものの、同覚書は港湾開発に関するもので、SEZの開発は含まれていない。
ちなみにインド政府は2001年12月末までに8件のSEZプロジェクトを認可しており、これまでにこれらのSEZにおける665ユニットの事業が操業を開始、9万1532人分の雇用機会を創出している。これらのユニットに対する投資額は1978クロー(US$4.057億)で、内416.36クロー(US$8539万)が外資で占められている。
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