SEAnews 2002-02-14 ArtNo.28202

【ムンバイ】新“薬品価格統制令(DPCO:drugs prices control order)”の適応リストに含まれることになった約12種類の薬品は、中小薬品会社の“cash cow(収入源)”を務めており、これらの企業は新政策の影響を被りそうだ。
エコノミック・タイムズが2月9日報じたところによると、これらの薬品は1企業が90％以上の市場シェアを占めているが、品目単位の売上が25クロー(US$513万)未満のもので、ＤＰＣＯ下に価格統制を受ける25薬品に追加される。これら25薬品は品目単位の売上が25クローを超え、且つ1企業が50％以上の市場シェアを占めている。
新政策の下では品目単位の売上が25クロー未満の薬品は、1企業が90％以上の市場シェアを占めるもの以外は、価格統制の対象に含まれない。しかしこの種の市場規模の小さい薬品もある種の中小企業にとっては、重要な収入源の役割を担っている。
多国籍企業Duphar Pharmaの吐き気抑制薬“Vertin”とホルモン剤“Duphaston”は統制価格リストに含まれそうだ。Duphar幹部は「両ブランドが統制リストに含まれるか否か確認を急いでおり、Vertinはボーダー・ライン・ケース」と語った。
同様にBayer Pharmaceuticalsの糖尿病薬“Glucobay”は市場シェア99.8％、売上14クロー(US$287万)で、新たに統制価格リストに加えられる見通しだが、同薬品はBayerの50クロー(US$1025万)の小売営業額の28％を占めている。
AstraZenecaの麻酔薬“Xylocaine”は市場シェア93.6％、売上11.2クロー(US$230万)で、やはり価格統制の対象になりそうだ。同製品はAstraの105クロー(US$2153万)の売上に11％貢献している。