1995-01-25 ArtNo.282
◆<馬・星>石化製品貿易紛争は既に決着:ラ通産相
【シンガポール】「マレーシアとしてはポリエチレン及びポリプロピレンの輸入問題に関して説明すべき点は全て説明しており、これ以上つけ加えることはない。
したがって自分にとって同問題は既に決着している。」 アーンスト&ヤングが主催した「マレーシアにおける投資/貿易機会」と題するセミナーで講演後、記者のインタビューに応じたラフィダ通産相は以上の考えを語った。同相によれば、昨年4~11月の間にマレーシア政府はポリプロピレン4万438トンとポリエチレン19万1568トンの輸入を許可しおり、1993年に輸入された各2万6234トンと27万1951トンに比べ、ポリプロピレンの認可量はかえって上回っている。マレーシアの輸入業者が十分な輸入ができなかったのは、国際需要の急増で、シンガポールの製造業者がマレーシア以外の国に輸出したためと見られる。しかしシンガポールが、その必要が有ると考えるなら、世界貿易機関(WTO)に調停を求めることができると言う。 ラフィダ通産相の以上の発言に関して、シンガポール通産省は「マレーシアはWTOの調停手続きの最初のステップである相互諮問に応じている」と語ったが、それ以上のコメントは避けた。(ST,BT,LZ:1/24)
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