1995-08-19 ArtNo.2819
◆<馬>日本への参加招請がEAEC発足の障害に:通産相
【クアラルンプル】東アジア経済協議体(EAEC)に対する反対や抵抗が生じた原因は日本に参加を求めたことにあり、日本を除外すればこうした反対も消失するものと予想される。
ラフィダ通産相は17日にマレーシア経営管理研究所が主催した“世界貿易のための新たな経済組織と新課題”と題するセミナーの席上以上の考えを語った。それによるとこれまでに様々な地域組織が形成され、ウルグアイ・ラウンド協議の終了後もラテン・アメリカにはグループ組織の動きが生じているが、これらに異議を唱えるものはない。EAECに対する反発が生じたのは日本に参加を求めたことに有るようだ。日本に地域的な役割を担わせるよりは、孤立させるか、アジア太平洋経済閣僚会議(APEC)のような地域を越えた組織への参加を求める方が、より受け入れられやすいようだ。日本の東アジアにおける役割は、現実以上に声高に取り上げられ、また懸念を生じさせている。
しかし日本抜きのEAECは受け入れやすいかなどと問う必要はない。EAECの潜在メンバーは日本の回答を待っているが、事態は政府レベルの公式な組織を待たずに進んでいる。既に民間部門を中心に多くのセミナーや会議がもたれ、東アジア経済を開放し、世界の多角的貿易システムに貢献させるべきだとの認識が高まっていると言う。(NST:8/18)
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