2002-02-08 ArtNo.28175
◆HPCL、ビルラのMRPL支配承認、take-or-pay契約は拒絶
【ムンバイ】政府系石油会社Hindustan Petroleum Corporation (HPCL)はAV BirlaグループがMangalore Refinery and Petrochemicals Ltd(MRPL)の支配権益を掌握することを認めたが、MRPL石油製品のtake-or-pay契約に調印することは拒絶した。
ビジネス・スタンダードが2月6日伝えたところによれば、HPCLは2月2日付けの書簡の中でMRPLの製品の全量に対するtake-or-pay契約を結ぶことはできないとする一方、ある時期にMRPLから全面的に手を引くオプションを留保するとしている。しかし全面的に手を引く条件はまだ決定していない。HPCLはまた会長ポストを2年ごとに交替で務めると言うビルラ側の提案を受け入れる意向を表明、取締役会についても両パートナーの均衡を維持することを提言した。ビルラはHPCLの以上の提案に2週間以内に回答するものと予想される。
業界観測筋は、MRPL製油所(年間処理能力1050万トン)の30%以上の製品をHPCLが引き取るのは困難と見ている。それによるとHPCLは昨年MRPLの製品中600万トンを引き取ったが、アジア太平洋地域の石油製品市場は過剰供給状況にあり、取り分け統制価格制度が廃止されようとしているこの時期に、如何なる企業も長期契約を結ぶことはできないと言う。
|