2002-02-07 ArtNo.28156
◆松下、エアコン合弁事業を100%子会社に転換準備
【ニューデリー】松下グループはナショナル・ブランド・エアコンの製造を手掛けるMatsushita Air-Conditioning India Ltd(MAIL)の30%権益をパートナーのVideocon groupから買い取り、100%子会社に転換することを計画している。
ビジネス・スタンダードが2月5日、消息筋の言として報じたところによると、タミールナド州チェンナイをベースにするMAILの70%のシェアを握る松下は、外国投資促進局(FIPB)と接触、持分を100%に引き上げる準備を進めている。
VideoconグループのV N Dhoot会長は以上の消息に関して「確かにそうした提案はなされているが、松下がFIPBに関係申請を行ったと言う話しは聞いていない」とコメントした。それによるとVideoconは目下、パートナーと価格問題を詰めており、同社としては30クローの帳簿価格をベースに売却価格を80~90クロー(US$1658万-1865万)に設定している。合弁会社の払込資本は40クローで、Videoconは内13クローを出資している。
創業以来5年の合弁会社の年間売上は約120クローで、スプリット/ウィンドー・エアコン及びロータリー/レシプロ・コンプレッサーを製造している。
消息筋によれば、松下は東南アジア及び南アジア地域では最先端の新工場を設ける可能性も検討している。松下はインド・ビジネスの再編に乗り出しており、既にNational Panasonic India Ltdの地元パートナー持分を買い取り、完全出資子会社に転換した他、テレビジョン製造合弁事業に関しても新たなプランを準備している。
松下はこの他、インドで冷蔵庫、厨房機器、乾電池の製造も手掛けており、これらを1つの持株会社の下に統合、インドにおける消費者用電子製品のワン・ストップ・ショップになることを目指していると言う。
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