1995-08-19 ArtNo.2815
◆<星>PCメーカー、コンパックの値下げに応戦表明
【シンガポール】コンパックのシンガポール・オフィスは本社の13~25%の値下げ発表に合わせて、近く当地小売価格も調整する見通しだが、ライバル各社はいずれも応戦する構えのため、新たなPC値下げ競争が生じそうだ。
目下のところコンパック製ローエンド486PC及びハイエンド・ペンティアムPCの店頭価格は2662~6175Sドルだが、仮に25%の値下げ率なら1997~4631Sドルとなる。地場コンピュータ・メーカー、IPCのギャム会長は「75MHZ(メガヘルツ)のペンティアムPCは最早骨董品」とするとともに、コンパックの攻勢を受けて立つ意思を表明した。当地PC売上6位にランクされるヒューレット・パッカードのフィリップ・チュア地域主任は「コンパックはウィンドウズ95発売前に旧システムの一掃を図っているまでで、影響は大きくない。シンガポールでも値下げが行われれば、自社も値下げで応じる」と述べた。IBMもアップルもコンパックの値下げは目新しいことではないとし、競争力維持のためそれぞれ価格調整を行う考えを明らかにした。 こうした中でソロモン・ブラザーズのアナリストは「コンパックの動きはIPCや他の地元PCメーカーの株価に圧力を及ぼすだろう」との見通しを示した。(ST:8/18)
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