2002-02-01 ArtNo.28114
◆OECDの生産削減努力に関わらずインド/中国は鉄鋼生産拡大
【ムンバイ】経済協力開発機構(OECD)諸国が鉄鋼生産の削減に努力する中で、中国やインド等少なからぬ非OECD諸国が昨年12月に依然として鉄鋼生産を拡大した。
エコノミック・タイムズが1月30日報じたところによれば、昨年12月の世界の鉄鋼生産量は、前月の6683万6000トンから6610万2000トンに1.1%下降した。生産量の縮小は主に欧州連合(EU)の生産量が1309万6000トンから1139万6000トンに12.98%、北米の生産量が869万2000トンから832万2000トンに4.25%、それぞれ下降したためで、アジアの生産量は2777万4000トンから2917万4000トンに5.04%、南米の生産量は310万9000トンから321万6000トンに3.43%、それぞれ増加した。
アジアでは中国が1230万トンから1320万トンに7.32%、日本が812万5000トンから827万6000トンに1.85%、韓国が366万2000トンから389万4000トンに6.34%、インドが227万6000トンから234万4000トンに2.99%、それぞれ生産を拡大した。この他ブラジルは220万1000トンから236万1000トンに7.24%、ロシアは462万8000トンから472万6000トンに、2.12%、生産を拡大した。OECD諸国の中で鉄鋼生産を拡大したのは日本と韓国のみ。
これに対してフランスは154万8000トンから126万4000トンに18.38%、スペインは154万トンから115万トンに25.32%、ドイツは370万2000トンから314万トンに15.18%、カナダは130万トンから110万トンに15.38%、米国は619万8000トンから607万3000トンに2.01%、それぞれ生産を下降させた。
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