2002-02-01 ArtNo.28108
◆リライアンス・インフォコム、ATMバンキング網構築
【ニューデリー】インドの複合企業として急成長するRelianceグループは未だ銀行ライセンスは保持していないが、全国を網羅する大規模なATM(現金自動預入引出機)網の構築を計画している。
エコノミック・タイムズが2月1日伝えたところによると、リライアンス・グループのコンバージェンス子会社Reliance Infocomは、全国に各行が共同使用するコモンATM網を構築するとともに、ATMバックアップ・オペレーションを手掛けることを計画、既にCitibankの元幹部をATMプロジェクトの主任に指名、リライアンス・インフォコムのメイン・ビジネスとして推進する構えだ。同社はIndian Banking Associationと接触、後者が公共部門銀行のために構築を計画するコモンATMネットワーク・プロジェクト“Samadhan”の管理引き受けを図るとともに、ICICI Bank、HDFC Bank、SBI等と個別の交渉も進めている。
ICICI Bank幹部によると、低コストなATM網の構築を可能にするコモンATM、もしくはシェアドATMコンセプトは、インドの銀行界にとっては理想的モデルと言える。しかし個々の銀行が採用する技術は様々で、ATM自体インド銀行界にとっては依然として新奇なサービス領域なため、この種のコンセプトが全面的に受け入れられるには、なお時間を要する可能性があると言う。
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