SEAnews 2002-01-28 ArtNo.28057

【ハイデラバード】LG Electronics India Ltd(LGI)は、インド南部地区において消費者用電子製品、家電製品、コンピューター周辺機器のためのＯＥＭ(相手先商標製造業者)タイアップの構築を図っている。
ビジネス・スタンダードが1月25日報じたところによると、ＬＧＩのS N Rai重役(ﾛｼﾞｽﾃｨｸｽ担当GM)は同紙に以上の消息を語った。それによると既にアンドラプラデシュ州ハイデラバードや他の都市の複数のＯＥＭ企業と商談を進めており、交渉は間もなくまとまる見通しだ。
ＬＧＩはVoltas Refrigeratorsと直冷式冷蔵庫の委託製造契約を結んでおり、後者は往時のHyderabad Allwyn Ltdの工場を利用して、冷蔵庫を製造している。ＬＧＩはテレビや洗濯機、その他の回転の速い製品に関しても同様の委託製造契約を結ぶことを計画している。
ＬＧＩがウッタルプラデシュ州Greater Noidaに設けた自前の工場は、年間カラー・テレビジョン(CTV)70万台、冷蔵庫25万台、洗濯機25万台、エアコン10万台、電子レンジ5万5000台を製造するキャパシティーを備えている。
Voltasとの契約では直冷式冷蔵庫が製造されているが、ＬＧＩは中産階級の間で需要が高まっている300リッター以下の霜取り不要冷蔵庫に注目している。同社の調査によれば、インドにおける霜取り不要冷蔵庫需要の55％は230～250リッターのもので占められている。このためＬＧＩは2002年は同カテゴリーの冷蔵庫に照準を合わせる方針だ。ノイダ工場は2002年3月15日までに230リッターと250リッターの霜取り不要冷蔵庫変形モデル2種の出荷を開始する。このため1000万米ドルを投じ新生産ラインが増設されている。
ＬＧＩ霜取り不要冷蔵庫部門のAnil Arora主任が記者会見の席上語ったところによると、同社は2001年には霜取り不要冷蔵庫市場の17％のシェアを占めたが、2002年には38％のシェアを獲得、同カテゴリーのトップ・プレヤーになることを目指している。今年を通じて10モデルを新たに市場に投入、消費者に中・低プレミアム・モデル22種類の中から好みの製品を選択する機会を提供する。これに伴い地域的照準も都市部から郊外及び農村部にシフト、支店数を22に拡大するとともに、エリア・オフィス53、テリトリー・オフィス83を増設する。
ＬＧＩはこのほどまたハイエンド顧客をターゲットにした610／710／810リッターのＤＩＯＳ(digital intelligent optimum silence)サイド・バイ・サイド・ドア付き霜取り不要冷蔵庫新モデルを発売した。値段は6万3000～12万ルピー(US$1305-2486)。