SEAnews 2002-01-25 ArtNo.28043

【ムンバイ】Aditya Birlaグループ傘下のIndian Aluminium Company Ltd(INDAL)取締役会は21日、オリッサ州で10億米ドルのアルミナ・プロジェクトを進めるUtkal Alumina International Ltd(UAIL)の35％のシェアを買い増し、持分を55％に引き上げることを承認した。
エコノミック・タイムズが1月22日報じたところによれば、IndalがUAELの経営支配権を掌握する方針を決めたのは、ノルウェー企業Norsk HydroがUAELの45％の持分をパートナーのIndalとAlcanに600万米ドルで売却、プロジェクトから手を引く意向を表明したため。Indalが35％のシェアに実際にいくら支払うかは定かでない。Alcanは恐らく残りの10％を引き受けるものと見られる。UAILはオリッサ州Baphlimaliに100％輸出志向の年産300万トンのアルミナ精錬施設を設けることを計画している。
Indalは最近アンドラプラデシュ州ハイデラバード拠点のAnnapurna Foils Ltd(AFL)に対するローンの一部を資本に転換、持分を86.45％に引き上げた。IndalはまたＡＦＬのターム・ローン返済のため、金融機関に25クロー(US$518万)を支払った。
Indalは21日、2001年12月期四半期に30.1クロー(US$624万)の純益を計上したと発表したが、これは前年同期の30.7クローを僅かに下回っている。Indalは業績下降の原因としてアルミニウムの値下がり、需要の軟化、取り分け輸出売上が前年同期の104クローから77クロー(US$1595万)にダウンした点を指摘している。しかしながら売上は前年同期の324クローから331クロー(US$6857万)に僅かに増加した。また年初9ヶ月の売上は前年同期の939クローから998クロー(US$2.07億)に、純益は85クローから90クロー(US$1864万)に、それぞれ拡大した。
カルナタカ州Belgaum工場とジャールカンド州Muri工場の12月のアルミナ生産量は昨年同期の11万1600トンから11万600トンに減少、アルミニウムの生産量は1万1158トンから1万1262トンに増加した。