【ニューデリー】O P Jindalグループ傘下の国内最大のステンレス・スチール・メーカー、Jindal Strips Ltd(JSL)は、南アフリカのColumbus Stainlessと、高付加価値のステンレス・スチール製品の製造に関わる技術協力交渉を進めている。
エコノミック・タイムズが1月22日報じたところによると、Columbus StainlessはJSLの200シリーズ家庭用品用ステンレス・スチール製造技術を導入する一方、JSLに橋梁/レール/建材用ステンレス・スチールの製造技術を提供することを検討している。
インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が招請した南アフリカ代表団のメンバーとしてこのほどインドを訪れたColumbus Stainlessの幹部は同紙に以上の消息を語った。それによると、今年4月にColumbus Stainlessのチームがインドを再訪し、詳細の詰めを行う予定だ。
JSL幹部によると、同社は現在家庭用品用ステンレス・スチールを中国、香港、インドネシア、マレーシア、パキスタンに輸出しており、南アフリカに下流部門製造施設を設け、付加価値製品を先進国向けに輸出することに強い関心を抱いている。
スペイン拠点の世界第3位のステンレス・スチール会社Acerinoxが64%出資するColumbus Stainlessは年間39万トンのステンレス・スチールを製造、製品の75%を欧州、南北アメリカ、極東の35カ国に輸出している。ウクライナ、ブラジル、パキスタン等に貨幣製造用厚板を輸出している同社はインドの貨幣鋳造市場にも関心を寄せている。この方面の最大市場はバングラデシュで、インドの潜在性は大きい。Columbus StainlessにはAcerinoxの他、Highveld Steel/Vanadium Corporation and Industrial Developer of South Africa Ltd/Samancor Ltdが出資している。