【ニューデリー】情報技術(IT)製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association of Information Technology)は、パーソナル・コンピューター(PC)が値上がりする中で、今年通年のPC販売見通しに修正を加えることを検討している。
ビジネス・スタンダードが1月18日伝えたところによると、MAITのVinnie Mehta理事は同紙に以上の考えを語った。それによると2001-02年上半期のPC販売は80万3000台と、前年同期の83万4000台を4%下回り、インドPC市場は初めてマイナス成長を記録した。
こうした不振に追い打ちをかけるようにメモリチップの国際価格が50%アップ、液晶ディスプレー(LCD)も45-50米ドル(2000-2500ルピー)値上がりした。またオペレーティング・システムも値上がり傾向を示している。このため指導的なPCメーカーもグレー・マーケット・オペレーターもデスクトップやノートブックPCの価格を上方修正し始めた。
IBMスポークスマンは、同社は最近やむなくPCを1000~2000ルピー、ノートブックを約1500ルピー、それぞれ値上げしたと語った。それによると業界のマージンは極めて僅かなことから、この種のコスト・アップを吸収することは不可能と言う。
ヒューレット・パッカード・スポークスマンも「目下PC価格に見直しを加えており、追って1000~2000ルピー値上げすることになろう」と述べている。しかしノートブックに対するLCD値上がりの影響は現状では予測できないと言う。
業界アナリストによると、LCDの値上がりで、携帯電話の価格も上昇するものと見られるが、インド国内ではこの種の製品は製造されていないため、どれほどの影響がでるかは予測困難と言う。