2002-01-21 ArtNo.28015
◆IOC、HPLからNocil/Ipcl権益買収にシフト
【ニューデリー】西ベンガル州におけるHaldia Petrochemicals Ltd(HPL)に対する投資の可能性がほとんど閉ざされたことから、Indian Oil Corporation(IOC)は、マハラシュトラ州Thaneで石油化学プロジェクトを手がけるNational Organic Chemical Industries Ltd (Nocil)や政府が持分売却を図るIndian Petrochemicals Limited (IPCL)の権益買収に関心を移している。
タタ・グループが合弁プロジェクトから手を引いた後、西ベンガル州政府との合意の下、Chatterjee GroupがHPLの51%のシェアと経営権を掌握する見通しだが、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが1月18日伝えたところによると、IOC幹部は、「石油精製ビジネスの下流部門を成す石油化学事業にIOCが投資することは、ビジネス・センスを有する」とする一方、「経営権が認められない限りHPLに投資することはない」とし、「HPLの支配権を掌握後、Chatterjeeグループは、IOCに少数権益のみをオファーするものと見られるため、HPLに投資する可能性はほとんどなくなった」と語った。この点に関してRam Naik石油天然ガス相も「IOCは投資会社ではないため、26%のシェアと経営権がオファーされない限り、IOCがHPLに投資することはない」とコメントした。
一方、NOCLはシェルと提携し、石油化学プロジェクトを進めることを計画したが、シェルとの交渉が合意に達しなかったことから、他のパートナーを物色している。IOC幹部によると、これ以前にNOCLと交渉した際、NOCLはIOCに主要な役割をオファーした。このためIOCはNOCLとの交渉再開を計画していると言う。
ハリヤナ州におけるメガ石油化学コンプレックス計画に対する政府の認可も得たIOCは、IPCL傘下の2施設の買収交渉を続けて来たが、政府が同2施設の分離計画を放棄したため、今や他のプレーヤーと入札によりIPCLの政府持分を争わねばならなくなっている。
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