2002-01-21 ArtNo.28013
◆政府、インディアン・オイルの原油輸入独占に終止符
【ニューデリー】インド政府は、先週金曜、4月1日よりIndian Oil Corporation(IOC)が公共部門製油会社2社-Bharat Petroleum Corpn (BPCL)/Hindustan Petroleum Corpn (HPCL)-のために一手に原油を輸入する独占権に終止符を打つ方針を決めた。
インディアン・エクスプレスが1月9日報じたところによると、石油天然ガス省はまた全ての国営石油会社に対して期間契約/スポット市場における購買/入札等、原油購入の新たなアレンジの詳細を報告するよう求めた。
石油天然ガス省筋によると、IOCと他の国営石油会社の間で結ばれた2001年4月から2002年3月までの既存アレンジの取引量や条件は維持されるが、HPCLとBPCLは独自に調達する原油の条件や量について、詳細をIOCに通知せねばならない。
石油天然ガス省は、同報告内容に基づき、2002-03年の期間契約に承認を与える。同契約はその後それぞれの企業により実行される。
入札により原油を調達する場合、HPCLとBPCLは、IOCの特許常任委員会(ESC:empowered standing committees)に倣ってそれぞれESCを組織せねばならない。それぞれの国営石油会社の会長がESCの座長を務め、別に取締役2人と石油天然ガス省及び大蔵省の代表がESCのメンバーに加わる。各社のESCは全ての入札購買業務を統括することから、今年4月1日までにその業務を開始せねばならない。
スポット市場における購買に関しては、コスト削減、製油マージンの最適化、リスク管理の改善、市場機会の捕捉等の面でESCメカニズムを通じた既存のスポット購買システムを改善するため、政府はIOCに詳細な報告書の提出を指示した。
BPCLとHPCLがIOCを通じて原油を調達することを希望する際は、両社は自由にそうすることができる。ちなみにIOCは他の国営石油会社のために原油を輸入する際、0.25%ポイントの手数料を課している。
政府は昨年全ての石油会社に原油の輸入を認めたが、IOCは依然として全ての国営石油会社に代わり、原油の輸入を一手に引き受けて来た。
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