2002-01-18 ArtNo.28009
◆Sunグループ、Gazpromと組みマンガロール製油所権益買収目指す
【ニューデリー】ビール醸造等、ロシアを舞台に積極的なビジネスを展開するSun groupは、ロシア最大のガス会社Gazpromと手を結び石油マーケッティング会社IBP Co Ltdの政府持分買収を図る一方、Aditya Vikram Birla Groupが売却を図るMangalore Refineries and Petrochemicals Ltd(MRPL)の37.39%の権益買収レースにも加わる計画だ。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが1月16日報じたところによれば、SunグループのShiv Khemka重役(ED)はこのほど非公式な記者会を催し、ロシア企業と組んでインドの石油・ガス市場に進出を図る計画を明らかにした。それによるとグループは国営Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)のB C Bora元会長を石油・ガス・ビジネスのアドバイザーに指名した。
MRPLの権益買収に際してもGazpromと手を結ぶのかとの質問に、Khemka氏は、「Gazpromとはロシアにおいて長期にわたるビジネス関係を結んでおり、同社との提携は自然の成り行き」と述べ、MRPL権益買収レースでも両社が提携することを確認した。またIBPの権益入札に際してはGazprom以外のロシア企業とも手を組む可能性を示唆した。それによるとグループは石油・ガス探査、製油事業、石油精製下流部門、石油製品のマーケッティング等に関心を有するが、電力部門にはそれほど関心がないと言う。
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