SEAnews 2002-01-18 ArtNo.28005

【バンガロール】ドイツの自動車電装品会社Robert Boschグループに属するMotor Industries Company Ltd (Mico)は、リセッションに加えEuro II排ガス基準の導入が延期されたことから、250クロー(US$5179万)の投資計画の実行を見合わせた。
ビジネス・スタンダードが1月17日伝えたところによれば、MicoのAndreas Nobis重役(MD)は16日記者会見し以上の消息を語った。
Micoはカルナタカ州Bangalore、ラジャスタン州Jaipur、カルナタカ州Naganathapura、マハラシュトラ州Nashikの工場でスパーク・プラグ、デーゼル給油ポンプ、Blaupunktカー・オーディオ・システム等の製造を手掛けている。ディーゼル給油ポンプに関してはインド国内の80％のシェアを占めている。
Nobis氏によると、当初500クローの投資を予定していた同社は、これまでに250クローを投資したものの、残りの投資は暫時見合わせた。
繰り延べられた投資の内150クローは、Euro II基準を満たすためのものだが、政府がEuro IIの導入を2005年まで延期したのを受けて、実行繰り延べを決めた。残りの100クローは事業の拡張やある種の新製品を紹介するためのものだが、こちらはリセッションを配慮し実行を見合わせた。
一方、これまでに実行された投資の内、125クローはJaipur工場に、約40クローはアプリケーション・センターに、残りは既存施設の拡張に、それぞれ投じられた。
昨年はリセッションの結果、Bangalore及びNashikの工場の操業を初めて5日間停止した。また低調なビジネスと滞貨からここ暫く週5日勤務制を敷いている。
ある種の製品の販売目標は達成不能になったが、輸出業務、オーディオ・システム、包装機械、動力工具等の伸びで相殺された。これらの部門は次期会計年度にも15％の伸びが見込まれている。
新たな輸出市場の開拓も図っており、例えばASEAN諸国におけるスパーク・プラグの販促が計画されている。目下輸出売上は、営業額全体の14％弱を占めているが、3年内に同比率を20％に拡大する計画と言う。