2002-01-18 ArtNo.28004
◆Telco、インディカ・セダンお披露目、スポーツ・カーも計画
【ニューデリー】地元の指導的自動車メーカー、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は、ポピュラーな小型乗用車Indicaのセダン・バージョンと、多目的車Safari及びSumoの変形バージョンを今年下半期に発売するとともに、インディカをベースにしたスポーツ・カーやエステート(ステーション・ワゴン)の製造も計画している。
ビジネス・スタンダードとデカン・ヘラルドが1月17日報じたところによれば、Auto Expo 2002の会場で3ボックス、ガソリン・バージョンのインディカ・セダンをお披露目したタタ・グループのRatan Tata会長は、以上の消息を語った。
それによると今年9月に発売される1400CC、85軸馬力(BHP)のインディカ・セダンの価格は50万~60万ルピー(US$1万357-1万2429)で、Cセグメント(50万-100万ルピー)の中型乗用車市場進出を果たす。また65BHP、ターボ・ディーゼル・エンジン搭載のインディカ・セダンも発売する予定だ。Telcoはこれら2モデルの発売のためにこれまでに370クロー(US$7665万)を投資した。
インディカ・セダンのエステート・バージョンとスポーツ・バージョンは輸出市場をターゲットにしており、取り分けスポーツ・タイプのTata Aria coupeは外国で製造することを計画している。これは多国籍企業との生産分与アレンジにより実現できる。Telcoはその余剰施設を利用して多国籍企業のモデルを製造、多国籍企業はAriaの製造を引き受ける。同方式は海外に独自の製造施設を設けるコストを節約できるだけでなく、インディカ・プラットフォームの採算ライン・ボリュームを引き下げることにもつながる。海外市場をターゲットにする理由は、低価格なスポーツ・カーに対する需要はインド国内よりも海外の方が大きいため。
サファリの新ガソリン・エンジン・バージョンの発売期日は未定だが、今年度中に発売される予定だ。高性能なディーゼル・エンジンを搭載したサファリを欧州市場に輸出することも検討されている。
ラタン・タタ氏は、「1998年に発売されたインディカの販売台数がこれまでに14万台に達した」と語ったが、同社筋はセダン・バージョンの販売台数はインディカの15%前後になるものと予想した。2001年4-12月のインディカの販売台数は4万1453台と、前年同期の3万2310台を28.8%上回った。しかし多目的車SumoとSafariの同期の売上は14.2%減の1万6626台にとどまった。
一方、TelcoはDセグメント(120万-190万ルピー)の中型乗用車Magnaとピープルズ・カーZing(スクーター部品等を用いて製造)の製造計画を暫時棚上げしたと言う。
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