2002-01-17 ArtNo.27994
◆チャタジー氏、ハルディア石油化学の支配権益を終に獲得
【コルカタ】西ベンガル州政府は、長期にわたる交渉の後、5600クロー(US$11.6億)を投じたHaldia Petrochemicals Ltd(HPL)の51%の権益をThe Chatterjee Group (TCG)に引き渡すことを認めた。
インディアン・エクスプレスが1月15日報じたところによれば、州政府は先週土曜同方針を決め、月曜に関係発表を行った。これによりIndian Oil Corporation(IOC)が第4のパートナーとしてHPLに出資する可能性は少なくとも当面なくなった。
西ベンガル州政府のNirupam Sen商工部長が記者会見の席上語ったところによると、州政府はHPLの51%の権益をChatterjee Petrochem (Mauritius) Coに引き渡すことを認め、TCGに107クロー(US$2216万)の追加投資を2週間以内に実行するよう求めた。
これにより財政難の州政府はHPLの金融問題から手を引き、HPLの副会長を務めるPurnendu Chatterjee氏が金融機関との債務再編交渉の陣頭に立つことになった。
TCGオフィシャルはプロジェクトの経営権を手に入れた喜びを隠さなかったが、州政府にとっては惨敗と言える。州政府は過去数ヶ月、何度もデッドラインを設けてTCGに107クローの追加投資を実行するよう求めたが、チャタジー氏は経営権が認められないことを理由にこれを拒絶し続けた。結局、州政府はIOCを第4のパートナーとする計画を放棄し、チャタジー氏の要求を受け入れた。
目下、HPLにはWest Bengal Industrial Development CorpとTCGが各43%、タタ・グループが14%出資しているが、タタは同プロジェクトからの撤退を希望、州政府がタタのシェアを買い取ることになっている。しかし買い取り価格は未定。
HPLは4500クロー(US$9.32億)の負債を抱えており、2001年3月31日時点の利子返済義務だけで1001クロー(US$2.07億)に達している。TCGは金融機関と同債務の再編問題を協議することになる。現在のローン金利は17~18%にのぼるが、HPLはこれを11%前後に引き下げることを希望している。
Sen商工部長によると、追加資金が必要な際には、TCGが責任を負うことになるが、TCGは自由に新たなパートナーを迎えることができ、IOCがプロジェクトに出資する可能性も決して消えた訳ではないと言う。
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