2002-01-17 ArtNo.27992
◆MMTC、中国向け鉄鉱石輸出750万トン・マーク
【ニューデリー】政府系金属・鉱物輸出会社Metals and Minerals Trading Corporation (MMTC)が今会計年度に中国向けに輸出する鉄鉱石は750万トンに達する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが1月15日報じたところによると、中国は今会計年度、MMTCとの長期契約を完成させた。ちなみに日本は1963年以来、MMTCの伝統的な輸出地になっている。MMTCは、インド政府からスーパー・スター・トレーディング・ハウスのステータスを認められて来たが、2001-02年にはゴールデン・サティフィケートも獲得した。
MMTCのSD Kapoor会長兼MDによると、中国の主要鉄鋼会社3社-1)Baoshan(宝山)、2)Angang(鞍鋼)、3)Nanjing(南京)-とは5カ年契約を結んでおり、同契約の下、品質と量は毎年交渉により決定される。
MMTCの中国向け鉄鉱石輸出は1984-85年には僅か3万トンに過ぎなかった。同年の日本向け輸出は391万トン、韓国向けは107万1000トンだった。しかし1991-92年には100万トン、92-93年には200万トン、99-00年には400万トン、00-01年には680万トンと、取り分け近年になって急速な拡大を見た。そして01-02年にはチェンナイ港及びパラディープ港におけるインフラ問題に直面したにも関わらず、中国向け輸出量は750万トンに達する見通しだ。船舶は港湾で長期間待たされ、MMTCは滞船料の支払いを強いられた。とは言えチェンナイ港においては、荷役設備の近代化によりこうした状況は改善されつつある。
ちなみにカレンダー・イヤーをベースにしたMMTCの中国向け鉄鉱石輸出は、1997年254万トン(4.88%)、1998年252万トン(4.85%)、1999年403万トン(7.33%)、2000年678万トン(9.69%)と推移、2002年には850万~900万トン(10%)に達するものと予想される。
中国の2000年の粗鋼生産は1億2628万トンと、日本の1億644万トンを上回った。2001年1-9月期の中国の生産量も1億200万トンと、日本の9200万トンを上回っている。
ワンストップ・ショップのMMTCを通じることにより、外国バイヤーは、インドの全ての鉱山で生産される10種類の鉄鉱石を選択でき、輸出港も選ぶことができる。同社は中国サイドの注文に対し、テーラー・メードのサービスを提供していると言う。
|