2002-01-15 ArtNo.27978
◆クロンプトン・グリーブズ、ブラッシレス・モーターに注力
【ムンバイ】LM Thaparグループの旗艦Crompton Greaves Ltd(CGL)は、電動モーター市場が縮小傾向を辿る中、ファジイロジック・モーターとして知られるハイエンドなブラッシレス直流(BLDC:brushless DC)モーターを独自開発し、新市場の開拓を目指している。
インディアン・エクスプレスが1月14日報じたところによると、CGLのSM Trehan重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。モーター技術は徐々にBLDCに移行しつつ有り、既に洗濯機、エアコン、乾燥機、電子レンジ等にこの種のモーターが広く用いられている。しかしインドでは、まだ製造されておらず、韓国や日本から輸入されている。売上の1%を投じて同技術を開発したCGLは、数百クロー(US$数千万)のビジネスを期待している。既にサンプルを多国籍企業に提出、向こう3~6ヶ月間に商業生産を開始する計画で、輸出市場の開拓も狙っている。
従来型電動モーター・ビジネスは6%ほど下降したが、今後需要が回復する見通しはない。このため同社は新規投資は行わず、低売上での採算実現を図っている。取り分け低電圧モーター市場では小規模業者との厳しい競争に直面している。目下国内電動モーター市場の50%近くが低電圧モーターで占められている。しかし低電圧モーターは向こう2年間に徐々にハイ効率な高電圧モーターに転換される見通しで、CGLはこうした潮流に乗じてプレゼンスを強化する計画と言う。
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