2002-01-15 ArtNo.27977
◆デルフィ、モジュラー・ソリューションの提供にシフト
【ニューデリー】国際的なトップ・コンポーネント・サプライヤー、Delphiは、相手先商標顧客(OEC:original equipment clients)向けにコンポーネントに替えモジュラー・ソリューションを提供する新方式を採用している。
エコノミック・タイムズが1月12日伝えたところによると、Delphi IndiaのRavi Khanna社長兼MDは同紙に以上の消息を語った。それによると同社は既にGeneral Motors向けに新方式による製品の納入を開始しており、目下最大顧客のMaruti Udyog Ltd(MUL)と新方式への転換問題を協議している。MULの納入業者ベースは大きいことから新方式への転換は多少時間がかかる可能性がある。
新方式に転換することにより、顧客の注文に対する対応時間を短縮、計画立案作業を柔軟化し、滞貨現象を回避できる。モジュラー方式への転換を決めたきっかけは、Daewoo Motor Indiaの迷走により深刻な打撃を被ったため。同社は昨年、Daewooを巡り16~17%のビジネスを喪失した。
デルフィ・インディアの主要顧客には、この他、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)、Fiat、Ford、Hyundaiが名を連ねている。
デルフィはまたアフター・マーケット市場も重視しており、消費者サイドとサプライヤー・サイドの双方を注視している。
インドにおける最大の懸念事項はグレー・マーケットの存在で、高品質なコンポーネントを用いるメリットを消費者に理解させる啓蒙活動に力を入れていると言う。
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