SEAnews 2002-01-14 ArtNo.27952

【ニューデリー】製造業部門の不振が災いし昨年11月の工業生産指数(IIP)の伸びは僅か0.9％と、前年同月の7.4％から大幅に鈍化した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードが1月12日報じたところによれば、年初8ヶ月(2001/4-11)のＩＩＰ成長率も昨年同期の6％から2.2％に減速した。今会計年度のスタートから不振が持続している製造部門の11月の伸び率は前年同月の7.5％から0.5％に、電力部門は同7.5％から1.7％に、鉱業部門は同6％から4.4％に、それぞれ鈍化した。
年初8ヶ月の成長率に関しては、製造業部門は前年同期の6.3％から2.3％に、電力部門は4.9％から2.5％に、鉱業部門は4.4％から1.2％に、揃って減速した。
しかしながら11月には製造業17業種中6業種が二桁のプラス成長を遂げ、飲料・タバコは14.8％、いわゆるその他の製造部門は11.4％、ゴム／プラスチック／石油・石炭製品は8.4％の伸びを見た。
資本財部門は、長期にわたりマイナス成長を続けてきたが、11月には1.6％のプラス成長を回復、前年同月のマイナス2.1％に比べ改善した。しかし年初8ヶ月に関しては5％のマイナス成長が記録され、前年同期3.1％の伸びに比べ不振な数字に終わった。
基本財部門は前年同月の6.8％から11月の3％に、年初8ヶ月には前年同期の5.4％から2.2％に、それぞれ成長速度を緩めた。
11月の中間財部門の伸びは0.1％にとどまった。
消費財部門の伸びは前年同月の13.3％から11月の0.6％に鈍化、耐久消費財は3.9％の伸びを見たが、非耐久消費財は2.1％の落ち込みを記録した。年初8ヶ月の消費財部門の伸びも前年同期の9％から4.7％に鈍化した。