2002-01-11 ArtNo.27947
◆KPC、マンガロール製油所権益をUS$2279万で買収提案
【ニューデリー】Kuwait Petroleum Corporation(KPC)はAditya Vikram Birla Groupに対し、赤字経営を続けるMangalore Refineries and Petrochemicals Ltd(MRPL)の37.39%の権益を110クロー(US$2279万)で買収することを提案したもようだ。
エコノミック・タイムズが1月10日、消息筋の言として伝えたところによれば、KPCのオファー価格は1株当たり3.6ルピーに相当する。年間900万トンの原油精製能力を有するMRPLの2億9716万9918株を握るAVビルラ・グループは、合弁パートナーのHindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)との交渉が進捗せぬため、KPCとSun Groupに持分売却の話しをもちかけたようだ。
消息筋によると、HPCLの帳簿価格による買い取り案に比べれば、KPCの価格は魅力的と言えるが、AVビルラ・グループはまだKPCに回答していないようだ。しかしKPCはガソリン及びディーゼル油のマーケッティング権と債務再編を買い取りの条件にしているとされる。MRPLの負債/自己資本比率は6:1で、巨額な負債が赤字経営の主因になっている。KPCはハイコストなローンを低利の長期ローンに転換、返済スケジュールにも再編を加えるよう求めているようだ。ビルラ・グループは過去9ヶ月、マーケッティング・マージンも得られぬHPCLとの合弁事業から撤収を図って来たが、KPCはMRPL製油所の製品のマーケッティング権を要求している。目下のところ製品のマーケッティングはHPCLが手掛けている。
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