SEAnews 2002-01-11 ArtNo.27937

【ニューデリー】ＢＰＬグループ傘下のBPL Display Devicesは、東芝が埼玉県深谷市に設けた年産220万台のカラー平面ブラウン管製造施設を約120クロー(US$2486万)で買収する交渉を進めており、今月末にも正式契約が結ばれる見通しだ。
インディアン・エクスプレスが1月10日報じたところによれば、BPL DevicesのNVGK Bhat営業主任(COO)は、同紙に以上の消息を語った。それによると、製造施設は解体された後、ウッタルプラデシュ州の既存工場に移される。ＢＰＬは東芝の支援下にウッタルプラデシュ州Sahibabadにピュア・フラット・ピクチャー・チューブ(PFPT)工場を建設中で、同工場は今年半ばに稼働、月間5万台のＰＦＰＴを製造する。
東芝は世界的にブラウン管の製造を停止、プラズマ・ディスプレーへの転換を図っているが、ＢＰＬは今回の取引を通じて平面ブラウン管市場におけるプレゼンスを強化する。ＢＰＬは既に東芝の支援下に20クロー(US$414万)を投じて既存製造施設のアップグレードを進めており、全ての拡張・近代化計画が完了すれば、BPL Devicesは年間360万台の平面ブラウン管を製造できるようになる。
インドの年間500万台のテレビジョン市場における平面ブラウン管のシェアは5～6％に過ぎないが、向こう数年内に大幅に拡大、平面ブラウン管と従来型ブラウン管の価格差も縮小する見通しと言う。