SEAnews 2001-12-24 ArtNo.27884

【ムンバイ】Jindal Tractebel Power Co (JTPC)は、Jindal Vijayanagar Steel Ltd (JVSL)の額面10ルピーの1億5016万5860株(総発行株式の11.63%)を、プロモーターらの投資会社から買収した。買収価格は明かにされていない。
インディアン・エクスプレスが12月21日、カンパニー・オフィシャルの消息として伝えたところによれば、カルナタカ州Toranagalluで260ＭＷ(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電プロジェクトを手掛けるＪＴＰＣは、同じカルナタカ州のBellaryに年産160万トンの鉄鋼プラントを有するＪＶＳＬに電力を供給するとともに、ＪＶＳＬの高炉からcorex gasの供給を受けている。このため両社は密接な依存関係を有し、今回のＪＴＰＣのＪＶＳＬ権益買収は戦略的投資と言う。
一方、ベルギー企業Tractebelは、ＪＴＰＣの50％の持分を、ジンダル・グループの子会社2社－saw(submerged arc welded) Pipes／Jindal Steel & Power (JSP)－及び金融機関に売却した。Tractebelが手を引いた後のＪＴＰＣの株主構成は、Jindal Vijayanagar Steel Ltd (JVSL)が50％、Saw PipesとJSPが各6％、金融機関が38％になる。ＪＴＰＣの当初資本金は290クローで、黒字経営を続けている。
これに対して昨年50クローの損失を計上したＪＶＳＬには2001年9月30日時点で、Jindal Iron & Steel Coを初めとするプロモーターが65.83％、金融機関／機関投資家が8.78％、一般投資家が約19.52％、それぞれ出資している。しかし提案されている債務再編計画が完了すると、プロモーターの持分は38.99％に縮小する。