SEAnews 2001-12-24 ArtNo.27883

【ムンバイ】Aditya Birlaグループ傘下のHindalco(Hindustan Aluminium Company) Industries Ltd(HIL)は、米国のFordや英国のRoverを含むグローバル・カー・メジャーとアルミ・ホイール納入交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが12月21／22日報じたところによれば、8～10ヶ月前に“Hindalco”ブランドのアルミ・ホイールを発売したＨＩＬは、最近、商標を“Aura”に改め、本腰を入れて販促活動を開始した。5ユニット1組みのAuraの価格はサイズにより1万5000～2万ルピー。
ＨＩＬはDadra & Nagar Haveli直轄区のSilvassaに60クローを投じて年産60万ユニットのアルミ・ホイール専門工場を建設、ドイツのStahlschmidt & Maiworm社と5年間の技術提携も結んだ。後者はメルセデス・ベンツにアルミ・ホイールを納入している。
ＨＩＬのマーケッティング担当社長兼アルミ・フォイル／アルミ・ホイール担当ＣＥＯ、Shashi Maudgal氏によると、アルミ・ホイールはアルミニウムの主要な下流部門製品で、新ビジネスはアルミニウムの市場形成にも役立つ。しかし国内アルミ・ホイール市場は依然未成熟で、現在の市場規模は10万ユニット程度と見られる。これに対して欧州や米国市場ではアルミ・ホイールが相手先商標製造業者(OEM)市場の60％を占めている。従って、ボリューム生産を実現するには、輸出市場の開拓が鍵になる。同社は既に南アフリカ、エジプト、アラブ首長国連邦への輸出を開始している。
Fiat Indiaが最近発売したPalioに対する納入契約を獲得したＨＩＬは全国に47のディストリビューターを指名、国内アフター・セール市場の開拓にも力を入れる計画だ。インド国内でアルミ・ホイールの製造を手掛けているのは、ＨＩＬを除けばSynergy Doorayのみで、後者はフォードにMondeo用アルミ・ホイールを納入している。