2001-12-21 ArtNo.27874
◆アレンビック、米/欧ジェネリック市場におけるプレゼンス強化
【ムンバイ】グジャラート州Vadodaraを拠点とする製薬会社Alembic Ltdは、ジェネリック薬品メーカーに対するバルク薬品(製剤原料)の供給を拡大することを通じ、米国及び欧州市場におけるプレゼンスを強化する計画だ。
ビジネス・スタンダードが12月19日報じたところによると、薬品、化学品、バルク薬品(ペニシリンその他の抗生物質)、製剤の製造を手掛けるアレンビックは、抗グラム陽性菌剤エリトロマイシン(erythromycin)の製造ではインド最大、ロキシスロマイシン(roxithromycin)の製造では世界第二位にランクされ、抗感染薬及びペニシリンGの指導的製造業者として知られる。トップ・ブランドに去痰薬の“Althrocin”と“Glycodin”を有する他、“Roxid”、“Nimegeric”、“Azithral”等のブランドも保持している。
アレンビックがボンベイ証取(BSE)に報告したところによると、同社は規制の厳しい先進国市場進出計画の一環として、また内外の需要に応じる狙いから2001年に入って以来31クロー(US$645万)を投資、バルク薬品工場のインフラ、製剤ユニット、研究開発(R&D)部門の強化を図って来た。内訳を見ると、活性製薬成分(API:active pharmaceutical ingredientもしくはバルク薬品)に14クロー(US$291万)、設備拡張と製剤部門の市場開拓に15クロー(US$312万)、R&Dに3クロー(US$62万)がそれぞれ投じられた。
今会計年度には150クローの輸出収入を見込んでおり、向こう5年間には製剤とAPIの輸出売上が700クロー(US$1.46億)に達するものと予想している。長期的には輸出売上が、国内売上を上回る見通しだ。
アレンビックは、欧州及び米国のジェネリック薬品製造業者に対するバルク薬品の供給を目指すとともに、南部及び東部アフリカ、ラテン・アメリカ、中央アジア、南アジアにおけるポジションも強化する戦略を立案、目下東アフリカ方面の戦略パートナーとの提携交渉を進めている。
アレンビックはコンサルタント会社Accentureに既存業務の点検と改善策の立案を依頼した。
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