2001-12-20 ArtNo.27850
◆シェブロンテキサコ、HPCL/BPCL権益買収に照準
【ムンバイ】米国拠点の世界第4位の石油会社ChevronTexacoは、国営石油会社2社-Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)/Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)-が民営化される際に、両社の政府持分を買収、インド市場に一層のプレゼンス築くことを目指している。
政府持分処分局(DOD:department of disinvestment)により作成されたロードマップの下、HPCL/BPCLの政府持分は来年売却される見通しだ。
目下、Caltex Indiaを通じてインドにプレゼンスを有するシェブロンテキサコは、これ以前には石油小売会社IBPの政府持分買収レースに加わったが、その後入札を見合わせた経緯が有る。ビジネス・スタンダードが12月17日、シェブロンテキサコに近い筋の言として伝えたところによると、これはIBPが国営石油会社(主にIOC: Indian Oil Corporation)との委託契約(consignment)に依存した石油製品のマーケッティングとディストリビューションのみを手掛け、独自の石油精製施設を有せぬため。IBPは民営化後もIOCや他の政府系石油会社との紳士協定(hospitality arrangement)に基づきこれらの石油会社の製品の流通を手掛けることになるが、シェブロンテキサコはこの種のアレンジでは不十分と感じたものと見られる。それに引き替えHPCLとBPCLは何れもそのマーケッティング&ディストリビューション・ネットワークをサポートする独自の製油所を有する。
カルテックス・インディアはまたタミールナド州チェンナイ拠点のSouthern Petrochemical Industries Corporation Ltd(SPIC)との液化石油ガス(LPG)のボトリング&マーケッティング合弁事業に200クロー(US$4162万)を投じているが、赤字経営を続ける同事業の見直しを強いられている。政府は公共部門石油会社が販売するLPGに関してはコストの40%を補助しているが、民間プロジェクトはそのような補助を受けられないのが赤字の原因とされる。
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