1995-08-17 ArtNo.2781
◆<星>上級相、向こう10年の繁栄保証、20年先は?
【シンガポール】過去の都市国家が歩んだ衰亡の道をシンガポールが辿る可能性は5つに1つの確率と言う。
リー・クアンユー上級相がニューヨーク・タイムズのインタビューに応じ語ったところによると、インドは向こう1000年間存続することができる。仮に分裂し、一部が滅びても、一部は復活し、成長を遂げる可能性が有る。しかしシンガポールは一旦分裂すれば最早復活することはできない。世界のニーズに合わせて人工的に形成されたシンガポールは環境の変化に応じて常にその進路を修正せねばならない。過去50年シンガポールはそのようにして成長を遂げ、繁栄してきたが、それは英国、オーストラリア、ニュージーランド、米国が安全網を準備してくれたためである。向こう10年間シンガポールが繁栄を維持することは最も有りそうなことで、あるいは20年持続するかも知れない。しかし更に50年繁栄が持続するかどうかは明らかでない。それは米国経済に依存しており、また中国、日本、ロシアの動向、あるいはこれらの国々のバランスに依存している。もしこの種のバランスが過去50年ほど良好でなければ、シンガポールは衰亡する恐れがあると言う。(ST,BT,LZ:8/16)
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