1995-01-25 ArtNo.278
◆<星>貿易開発局、商品取引センターとしての地位強化目指す
【シンガポール】貿易開発局(TDB)はシンガポールの国際商品取引センターとしての地位を強化するため、インフラ(通信/貿易取引処理システム等)を整備するとともに、国際トレーダーの誘致及び国内トレーダーの育成に努める計画だ。
TDBが23日に明らかにしたところによれば、これらの措置には以下の諸点が含まれる。1)シンガポール商品取引所(SICOM)に毎年1種類の新先物商品を導入する。向こう2年間には金属とカカオの先物契約の導入が計画されている。またオプションや指数の導入も研究されており、2月に導入されるコーヒー先物契約の販促団をインドネシア、日本、マレーシア、中国、台湾等へ派遣する。2)地元企業の海外投資支援。今年はインドシナ(木材/金属/コーヒー/香料)、中国(金属/鉱物)、東欧・ロシア(木材/金属)が重点投資地とされる。3)取引商品を綿花、金属、肥料等にまで拡大、より多くの海外トレーダーや商品取引関連の国際会議を誘致する。4)香料の消毒、穀物加工、商品規格の制定等、商品取引の質的量的拡大を促す。(ST,BR,LZ:1/24)
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