2001-12-11 ArtNo.27797
◆IT人材の不足からオフショア市場の開拓が困難に:米調査会社
【ハイデラバード】米国の調査機関、Forrester Research Inc(FRI)が予想する労働力需給のミスマッチが実際に生じるなら、インドはオフショア市場の開拓に必要な情報技術(IT)人材の不足に直面することになる。
インディアン・エクスプレスが12月10日報じたところによれば、2001年9月の報告書の中で、FRIは、国際需要の伸びがIT人材の供給、取り分けオフショア・フロントにおける供給の伸びを凌駕する見通しから、インドにおけるオフショア・サービスの展望は遠からず一変すると警鐘している。それによるとオフショアITサービスの価格は上昇し、IT専門家の質は低下する。2005年のインドの技術労働者のプールが60万人と予想されるのに対して、世界需要は110万人に達する。世界的にオフショア・サービスは年率50%の成長を遂げ、関係予算は倍増、その一方で競争環境は冷却するが、インドは45万人の技術労働者の不足に直面、同機会を開拓することができないものと見られる。
こうしたギャップが生じる原因としては、1)不十分な教育施設、2)向こう2年間の米国におけるH1-Bビザ発行の急増、3)労働力の成長を阻害する公共インフラの制限-が挙げられると言う。
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