2001-12-11 ArtNo.27796
◆バイオラッド、グルガオンに検査キット製造施設建設
【ニューデリー】米国拠点の年商8億米ドルの臨床検査会社Bio-Rad Laboratoriesが100%出資するBio-Rad Laboratories India(BRLI)は、当初100万米ドル余を投じハリヤナ州Gurgaonに糖尿病や地中海貧血の検査キットを製造する新ユニットを設ける。
ビジネス・スタンダードが12月8日、バイオラッドのEdward Stauber社長(アジア太平洋地域担当)の言として報じたところによると、新プラントは来年末までに稼働する。当初一部の主要コンポーネントは輸入されるが、徐々に地元部品の使用率が拡大される。同社の製品を用いることにより、インドにおける糖尿病と地中海貧血の検査コストは40%ほど引き下げられる。インドの診断検査市場規模は1000万米ドルと見積もられ、向こう10年間に1億米ドルに拡大する潜在性を備えている。
1997年にインドにおける操業を開始、それ以来インド医学研究評議会(ICMR:Indian Council of Medical Research)認定の研究施設や政府認定機関に検査機器を納入して来たバイオラッドはまた血液ウィルス検査、自己免疫不全(auto-immune disorder)検査、ヘモグロビン・スクリーニング、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)検査関連機器の製造も手掛けている。目下輸入コンポーネントには63%余りの関税が課されており、課税率の引き下げが期待される。バイオラッドの世界売上の60%は臨床診断部門、残りはライフサイエンス部門の売上で占められている。
BRLIのカントリー・マネージャー、Dhiren Wagle氏によると、同社はバイオインフォマティクス領域における研究開発(R&D)活動の面で、インドのライフサイエンス研究機関と提携する可能性を探っており、目下、デリーのCentre for Bio-Technology、Dr Reddy's Laboratories、ハイデラバードのCentre for Cellular and Molecular Biologyと関係交渉を進めていると言う。
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