【コルカタ】BOC(British Oxygen Company)IndiaはTata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)と、後者傘下の酸素工場の買収交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが12月6日消息筋の言を引用し報じたところによると、BOCは、TISCOが保有する複数の酸素工場を引き受ける様々なオプションに関してTiscoと初歩的協議を進めており、こうしたオプションには操業管理契約(O&M:operations & management)が含まれる。BOCは、Tiscoがビハール州Jamshedpur工場に設けた日産1290トンの酸素製造施設の管理を既に引き受けており、特にO&M契約に照準を合わせている。
一方、BOCはIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)と、150クロー(US$3122万)の借入の再編問題を協議している。BOCのS K Menon財務担当取締役によると、現在の金利は12.3%で、金利負担の引き下げが目指されている。また同社は49クロー(US$1020万)の資本ベースを引き下げることも計画している。
BOCの請負契約部門は、Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)がマハラシュトラ州Uranに設けた液化石油ガス(LPG)コンプレックスのタンク水蒸気回収システムに関わる契約を獲得したのを皮切りに、Indo Gulf CorporationのBirla Copperユニットから日量240トンの酸素供給施設契約も受注、現在はIndian Oilがグジャラート州Barodaに設けた製油所に日量250トンの高純度ニトロジェン生成施設を据付ける契約交渉を進めている。同部門は現在50クロー(US$1041万)の手持ち契約を有する。BOCインディアはこの他、東南アジアや中東における下請け契約の獲得も目指している。
事業再編計画の一環としてホーム・ケア製品のサプライも手掛けるBOCは、このほど“Newlife Oxygen Concentrator”と“Mystique Nebulizer”の最新バージョンを発売した。医療サービスのグループ利益に対する貢献は2004年までに現在の20~25%から50%に拡大する見通しと言う。